YAMAICHI SDGs

伊豆総合高校にて、持続可能な社会の実現を目指すリサイクル企業として講演会を開催

左から、成田修一先生、大賀丈久(山一金属 専務取締役)

持続可能な社会を目指し、静岡でリサイクルに挑戦する企業

山一金属のある静岡県の高校では、企業の担当者を招待して、社会問題や環境問題への取り組みを紹介してもらう課外授業を定期的に実施しているそうです。今回、大変ありがたいことに静岡県立伊豆総合高等学校からご依頼をいただいて、私たち山一金属が取り組む「リサイクル」についてプレゼンテーションしてきました。多くの学生、先生方に熱心に聞いていただける講演会となりました。

約70名の高校生を前にプレゼンテーションする大賀

山一金属の環境問題への取り組み

山一金属は、企業理念でもある「資源を有効活用し、環境と調和する」「社会や地域に貢献し、共存を目指す」「日本の工業発展に寄与し、次世代につなげる」を企業理念として掲げ、これまで歩んできました。

この先、いつかは石油をはじめ多くの資源が枯渇してしまいます。だからこそ、限られた自然を有効に活用する技術が、今まさに求められています。私たちは、1985年からアルミ缶およびアルミラミネート箔のリサイクル事業を展開してきました。日本のアルミ缶の需要量は、2020 年現在 218 億缶(331,178 トン)で、このうちリサイクルされたアルミ缶の割合は 94%です。弊社の「CAN TO CAN リサイクル」を経てリサイクルされたアルミ缶はその内の約10~15%程を占めています。

私たち山一金属は、アルミ缶やアルミラミネート箔の効率的なリサイクルを実現することで資源を有効活用し、今後も地球環境の保全活動に貢献します。

高校生へのプレゼンテーション

今問題となっている環境問題と、私たちの取り組みを高校生にわかりやすく伝えるために、プレゼンテーション資料を作成しました。資料の中では、温暖化とは何か、温暖化が進むとどんな事態になるか、そのためにどんなことが解決策としてあるかなどを紹介しました。

質問に答える高校生たち

真剣に講演を聞く学生

温暖化とは何か、何が問題なのか

人間の活動が活発になるにつれて大気中に大量に放出されるようになった「温室効果ガス」。これが原因で地球全体の平均気温が急激に上がり始めている現象、つまり「温暖化」が世界各地で報告されています。

温暖化の原因は二酸化炭素の排出と言われていますが、このまま温暖化が進むと、30年後の2050年夏には気温47度になって、サンゴ礁が消えてしまったり、南極の氷が解けてしまうなど、信じられない規模で問題が起こると言われています。

一方、私たちの努力でCo2排出の削減ができれば、気温上昇を1.5~2.0度に抑えられるなどの可能性も示唆されています。

温暖化を止めるためには、どんなことができるのか

今こそ、リサイクルで環境問題を解決しよう。地球温暖化を回避するための対策は、国や企業、あるいはNPOなどの組織によって絶えず行われています。山一金属もその1社です。私たちはアルミ缶を再利用するリサイクルを通じて、この地球温暖化問題の回避、あるいは解決に取りくんでいます。

アルミ缶のリサイクルが、環境問題に対して大いに役立つと確信しているのには理由があります。まず、アルミ缶をリサイクルすることで貴重な資源を守れます。当然のことですが、金属や重油などの資源は、地球上に決まった分量しか存在していません。何も考えずに使い続けると、いずれ必ず資源は枯渇します。リサイクルすることで資源を再利用することは、貴重な資源を守るうえで非常に重要なことです。

アルミニウムは、スマートフォンやPCなどの電子機器、自動車や電車などの車両、建築物の建材など、私たちの生活のいたるところで活用されています。もし地上からアルミニウムがなくなってしまったら。私たちの生活はきっと、想像もできないほど不便なものになってしまうでしょう。アルミニウムのリサイクルは、とても価値があることです。

アルミ缶をリサイクルしない場合、新しいアルミを作る必要があります。その際、大量の電気を使います。75%以上の電気は、石炭を燃やすことでつくられるため、1から新しいアルミをつくることが、二酸化炭素の排出量を増やし、結果的に環境破壊につながると考えられています。

山一金属の取り組み

日本のアルミ缶の需要量は、2020 年現在 218 億缶で、このうちリサイクルされたアルミ缶の割合は 94%です。弊社の「CAN TO CAN リサイクル」を経てリサイクルされたアルミ缶はその内の約 10~15%程を占めています。

操業して35年。絶えず企業努力や技術への投資、研究開発を続けてきました。2001年から2015年の15年間で資源化された使用済みアルミ缶の総量は、約33万トン、アルミ樹脂複合箔の総量は約7万トンになりました。

山一金属はこれからも「アルミ缶リサイクル」を主軸に、持続的な社会を目指し、事業を成長させていきます。

皆さんへのお願い

ここで私たちから、皆さんへ、アルミ缶の捨て方についてお願いしたいことがあります。いずれも、ちょっとした心がけでできます。もし知らなかった人は、今日から少しだけ意識してみていただけると、とてもうれしいです。

・アルミ缶の分別をお願いします。

・アルミ缶は捨てる前に洗って乾かしてください。(濡れていると、においや汚れの原因になります)

・アルミ缶は捨てる前に潰してください。(そのままだと、風邪で転がったり、運ぶときにかさばってしまいます)

・アルミキャップやプルタブも、アルミ缶と一緒に出してください。

以上です。ご清聴ありがとうございました。

教員・生徒からの声(一部)

「生徒たちは、「自ら立てた問いを解決するために何ができるか」をSDGsに絡めて学習をしている。企業の取り組みを聞き、自分たちにできることが実感でき学び のある良い講演だった。」

「環境問題への取り組みを積極的に行っている企業の方の講演だったので、生徒たち が日ごろから分別などを行っている行動一つ一つがとても大事なことだと再認識で きる良い機会となったと思う」

「生徒たち一人一人の行いが大きな問題を解決することに繋がっていることを知る機 会になったことがとても良かった。私たちにできることは何か考える機会になった」

「地球温暖化や環境問題という話になると、規模が大きくなって、実際に私たちにで きることは何か疑問に思っていた。今回アルミ缶のリサイクルという点に視点を置 いて、身近に感じることができた。普段私たちが飲み終わったアルミ缶を分別し洗 って乾かし潰すことをこれから意識していこうと思った」

高校で講演会を終えて

大勢の前でのプレゼンテーションはあまり機会がなかったので緊張しましたが、高校生たちにもわかってもらえるようにと考えながら講演内容を考えたり、資料を作成することで、地球環境の大切さや、それを保全するために私たちに何ができるかを改めて考える貴重な機会にもなりました。成田先生をはじめ、他教員の方々、高校生の皆様、貴重な時間をいただきありがとうございました。

CSR COLLABORATION

CSR 企業コラボレーション

株式会社静岡銀行 様

山一金属株式会社(以下、弊社)は、株式会社静岡銀行様(以下、静岡銀行)と静岡県内初となる「サステナビリティ・リンク・ローン(以下、SLL)」の契約を締結しました。

詳細情報はこちら

GKB株式会社 様

1961年5月に山一金属株式会社が設立され、2021年に60年となりました。皆様に喜んでもらえる記念品を送りたいと考え、地元静岡のドラフトビール酒造のGKB株式会社様(以下、GKB社)に依頼して、オリジナルのドラフトビールを作っていただきました。

詳細情報はこちら
CSR LECTURES

CSR 講演会

静岡県立伊豆総合高等学校 様

山一金属のある静岡県の高校では、企業の担当者を招待して、社会問題や環境問題への取り組みを紹介してもらう課外授業を定期的に実施しています。今回は前回の内容を踏まえて、弊社のSDGsへの取り組みだけでなく、今年から参加するSDGs甲子園について紹介したり、同高校を卒業し弊社に就職した社員から、山一金属での仕事の様子などを紹介させていただきました。

詳細情報はこちら

静岡県立伊豆総合高等学校 様

山一金属のある静岡県の高校では、企業の担当者を招待して、社会問題や環境問題への取り組みを紹介してもらう課外授業を定期的に実施しているそうです。今回、大変ありがたいことに静岡県立伊豆総合高等学校からご依頼をいただいて、私たち山一金属が取り組む「リサイクル」についてプレゼンテーションしてきました。

詳細情報はこちら