RECYCLE
樹脂付きアルミ箔リサイクルは、樹脂とアルミが一体となっているため、リサイクルが難しいと言われてきました。40年以上前、ほぼ全量の樹脂付きアルミ箔が埋め立て処理をされていました。
中長期での環境負荷が懸念されていた中、樹脂付きアルミ箔とアルミキャップ再利用に関するNEDO事業に採択されました。同時に、社内での研究を開始し、長年成功と失敗を繰り返しながら、環境負荷がない形での量産化と事業化に成功しました。
もし、日本国以外でも樹脂付きアルミ箔が埋め立て処理されていたら、環境負荷を減らすために、積極的にリサイクルに取り組んでゆきたいと考えます。
※2023年度、アルミ箔リサイクル量:7,950トン
樹脂付きアルミ箔には商品内容が印刷されているので、引き取り、受け入れ、保管から加工まで機密保持をする必要があります。盗難、飛散を予防することは勿論、商品情報が外部に漏れないよう細心の注意を払ってオペレーションを行っています。必要に応じて、リサイクル証明書の作成も可能です。
樹脂付きアルミ箔のアルミ部分は、新たな素材である「アルミ粒」へ生まれ変わり、樹脂部分は「燃料」として、山一金属のリサイクル工程で必要なエネルギー源へ、余すことなく有効活用されます。
アルミ缶を回収する過程で混入する金属屑。リサイクル工程で発生するアルミ灰など。普通のリサイクルだと産業廃棄物になってしまうものを、山一金属はフラックスを使用せず、丁寧に分離し有価物化しています。
アルミ缶の材料となるバージン材(新塊)が作り出される過程では、鉱石からアルミを取り出す際に大量の電力を消費します。一方、山一金属のスクラップ材(再生アルミ)製造においては、高温の電気炉でアルミを溶解する工程をカットしたリサイクル技術を用い、新塊に比べて電力を99.9%削減しています。
大量の電気を消費する溶解工程をカットすることで、その発電にかかるCO2を大幅に削減。さらに、工程で使用する電力を全て再生可能エネルギー(非化石由来)とするよう検討を進めています。今後、スコープ1(自社での直接排出分)ゼロを目指しており、生産工程におけるカーボンニュートラルを達成していきます。
全国から回収された樹脂付きアルミ箔が、破砕工程へと向かいます。
適度な大きさに細かく砕き、焼却炉へ送られます。
破砕した樹脂付きアルミ箔の樹脂部分を焙焼することで、リサイクルの助燃剤として重油の代替品の役割を果します。
酸化することなく、粒状のアルミを取り出します。
ご相談の上、下記の商品を対象に有価物として購入し、弊社負担でお引き取りいたします。
不明点や詳細については、以下のフォームからお問い合わせください。
・7μ以上のアルミ箔にPE・PET・ナイロン等の樹脂フィルムをラミネート、もしくは樹脂を塗布したもの、印刷したもの
・その他アルミ箔に加工を施したものは別途ご相談
・引取り数量:大型トラック1車に10㌧以上積載できるもの(引き取り地域によります)
・その他ポイント
1.アルミ割合
2.引き取り場所
3.保管環境・状態
4.異物混入・汚れないもの
・引取り数量:3トン以上(引き取り地域によります)
・その他ポイント
1.アルミ箔厚み
2.アルミ割合
3.引き取り場所
4.保管環境・状態
5.荷姿(減容化等)
6.異物混入・汚れ無いもの
1.塩化ビニール
2.フッ素樹脂
3.アルミ蒸着フィルム
4.紙
5.その他、人体やアルミ成分に影響を与えるもの
6.著しく汚れているもの(腐敗物などの付着など)