日本各地の問屋様、行政様より使用済みアルミ缶を毎月購入させて頂いてます。使用済みアルミ缶を、再びアルミ缶に再生させる「CAN TO CAN リサイクル」を30年以上主要の事業として続けて参りました。
弊社では「溶かさないインゴットを作ろう」を謳い文句に、使用済みアルミ缶リサイクルフローの中から溶解工程を省き、低コスト、高品質の製品(山一タブレット)を研究、開発しました。
さらに、使用済みアルミ缶の表面塗装を焙焼し取り除く工程において、ラミネートアルミ箔の樹脂分を助燃剤として重油の代わりに活用しています。弊社工場での重油使用量が削減でき、従来よりエネルギー効率が良い「CAN TO CAN リサイクル」となりました。
1. | アルミ缶の胴体、蓋の分離技術長年の技術開発により、アルミ缶の胴体(3004系)と蓋(5000系)の分離を実用化しました。胴体(3004系)は主に缶胴体部分の原料へ、蓋(5000系)は主に缶蓋部分の原料となります。 |
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2. | 安定した品質原料投入から製品ができあがるまでの間、「自動化ライン」になっています。オペレーターが機械の数値などを工程ごとに確認し、生産を行い、工程内での品質保証を確立しています。 |
3. | 長い歴史で培われた技術力、築いてきた信頼私たちは、アルミ缶の再資源化に30年以上取り組んできました。長い時間をかけて磨いてきた技術力は独特な物が多くあり、お陰様で、おおよそ40万トン以上の使用済みアルミ缶を再生させてきました。 |
アルミ缶の胴体と蓋を分離することにより、胴体成分(3004系)に限りなく近い3004系アルミペレットになりました。従来のUBC加工品よりも、Mg成分値が安定して低くなっています。弊社、誘導炉での1次歩留まりは98%以上です。
3004系ペレットを誘導炉で溶解した塊です。荷姿は、基本1トン塊となります。アルミ缶胴体材の原料としてご使用して頂いています。
3004系ペレットを圧縮して、タブレット状にした製品です。比重はおおよそ2.1程度あり、弊社3004系RSIと比較すると、溶解加工賃が省けるため、価格メリットがあります。フレコン詰めも可能です。国内大手圧延メーカー様を筆頭に、アルミ缶胴体材の原料としてご使用して頂いています。
アルミ缶の胴体と蓋を分離することにより、蓋成分(5182系)に限りなく近い5000系アルミペレットになりました。弊社、誘導炉での1次歩留まりは98%以上です。
5000系ペレットを誘導炉で溶解した塊です。荷姿は、基本500㎏塊となります。主に、アルミ蓋材の原料としてご使用して頂いています。
年間約30億本の使用済みアルミ缶をリサイクルしています。
アルミ缶は、ベルトコンベアに乗って、破砕工程に向かいます。アルミ缶リサイクルの出発点です。
破砕工程では、アルミ缶はシュレッダーで適度な大きさに細かくされます。その後、アルミ缶から鉄・非鉄・それ以外のものを除去します。
破砕したアルミ缶を焙焼し、表面の塗料と有機物を取り除きます。
表面顔料、塗料、炭化物を取り除いたアルミペレットです。
アルミペレットを圧縮、成型したタブレットです。
RSIを鋳造するために、アルミペレットを溶解します。
アルミを鋳造しています。
1t塊のRSIです。(写真は3004系)