業界内での存在感を一段と高める、循環型社会を実現する「低炭素アルミ」
静岡経済研究所「調査月報3月号(2022年3月1日発行)」の特集「次代への扉を開く創造企業」にて、山一金属が紹介されました。記事内では、独自の「焙煎技術」による高品質・低コスト・エコロジーな山一タブレットのことだけでなく、脱炭素化への社会的貢献、次代の環境・従業員・地域への貢献などについても紹介いただいています。
アルミ缶のリサイクルで事業拡大
山一金属は1953年に非金属問屋として始まりました。使用済みアルミ缶リサイクル事業は、85年に現社長の大賀俊和が事業を引き継いだ際に取り組み始めました。工場を設備し技術を改良することで、2015年時点で月産4,000tのアルミ缶再生材を生産できるようになりました。
一方でアルミ缶仕入れ先企業との信頼関係も地道に構築し、今では北海道から沖縄まで全国各地の非金属問屋から年間30億本に上るアルミ缶を安定して調達できる体制を確立しました。
独自の焙煎技術によるタブレットで、脱炭素化の時流を掴む
山一金属は、ペレットを焙焼・圧縮してタブレット化する独自技術によって製造過程を効率化し、従来の再生アルミと比べて電力消費量を10%程度に抑えることに成功しています。これはボーキサイトやアルミニウムの新地金と比較すると、わずか0.4%程度に抑えられていることになります。
消費電力が大幅に少ない分、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出を低減できます。脱炭素化の時流を掴み、省エネ性や低炭素性の価値を訴求しながら新たな取引先の開拓に挑んでいます。
次代を見据えた環境・従業員・地域への貢献
山一金属は次代を見据えて、「環境への貢献」「従業員の働きがい醸成」「地域とのつながり」の3つの取り組みを推進しています。これまで山一金属が築き上げたリサイクル技術と事業基盤を大事にしながらさらに企業価値を高めてまいります。