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2024/08/23
夢創造部 やってみる課「ザリガニ サーモン プロジェクト」の経過報告 Vol.1

1.日大三島高校のチーム、プレゼン大会で最優秀賞を受賞

日大三島高校の生徒3名が、プレゼン大会で最優秀賞を受賞しました。彼らが発表したのは、サーモンとザリガニを活用した環境循環のアイデアです。今後1年間にわたり、彼らと共にサーモンとザリガニを中心とした環境改善プロジェクトに挑戦します。

2.「ザリガニ サーモン プロジェクト」が正式始動、日大三島高校チームとキックオフミーティングを実施

プレゼン大会で最優秀賞を受賞した日大三島高校の生徒3名と担当教員1名と、「ザリガニ サーモン プロジェクト(ZSP)」のキックオフミーティングを行いました。

生徒たちは山一金属の社員(インターンシップの一環)として夢創造部 やってみる課へ配属され、社名と自身の名前が入った名刺が発行されました。そして、その名刺を使った名刺交換や話し方などの基本的なビジネスマナー研修が行われ、その後「夢実現」に向けた具体的なプランニングについて話し合いました。

SBSテレビによる取材もあり、今後のプロジェクト進行にますます期待が高まっています。

3.日大三島高校チーム、「プロキシマーシーフード」社を訪問し、サーモン養殖の専門知識を学ぶ

日大三島高校の「夢創造部 やってみる課」メンバーが、サーモンの知識を深めるために小山町の「プロキシマーシーフード」社を訪問しました。ノルウェーに本社を置く同社は、サーモン養殖のプロ集団として知られています。

訪問先は、国内最大級の陸上養殖施設である「富士小山養殖工場」。この施設では、特に品質の高い「アトランティックサーモン」の養殖が行われており、今回の訪問は生徒たちにとって貴重な学びの場となりました。担当の中山様から多くのアドバイスをいただき、初めての名刺交換も体験しました。中山様のご指導のおかげで、プロジェクトの次のステップや、何をすべきかがより明確になりました。

4.「マリンオープンイノベーション機構」様、サーモンプロジェクト支援のため日大三島高校にご来校

日大三島高校の「夢創造部 やってみる課」メンバーが、サーモンに関する知識を深めるために、プロキシマーシーフード社の紹介で「マリンオープンイノベーション機構(MaOI)」様をお迎えしました。本機構は、海洋研究機関との連携や研究施設の管理、海洋教育活動の支援、そして海に関する事業化の支援など、多岐にわたる役割を担っています。

今回お越しいただいたのは、岡本様と木塚様。彼らは「やってみる課」のメンバーの夢や取り組みに親身に耳を傾け、次にどのようなアクションをどのスピード感で起こすべきか、具体的なアドバイスをいただきました。

さらに、これから会うべき人や、訪れるべき場所についてもご紹介いただき、プロジェクトのさらなる進展に向けた貴重な助言を受けることができました。岡本様と木塚様の温かいご支援に感謝し、今後の活動に役立ててまいります。お忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。

5.柴崎養鱒場を訪問し、ZSPプロジェクトに新たな方向性を示唆

日大三島高校「夢創造部 やってみる課」のメンバーが、富士宮にある「柴崎養鱒場」を訪問し、平林社長と面会しました。この訪問は、先日お会いしたマリンオープンイノベーション機構(MaOI)様の紹介で実現しました。柴崎養鱒場では、主にニジマス、イワナ、銀鮭の淡水養殖を行っており、平林社長は水産コンサルティングやシステム開発を手掛ける「株式会社ストラウト」の社長でもあります。

この出会いは、ZSPプロジェクトの今後を大きく左右する重要なものでした。平林社長からは、今後の具体的なアクションプランについて貴重なアドバイスをいただくだけでなく、ニジマス(サーモン)や生簀まで提供いただけることになりました。

山一金属に戻り、ザリガニを使った餌の成分分析を行うためのスケジュール策定を開始。再び、プロジェクトが動き出しました。

6.清水町的場でのザリガニ採りを実施、新メンバーと共にさらなるプロジェクトの進展へ

日大三島高校「夢創造部 やってみる課」のメンバーに、新たに強力な新メンバーが加わり、総勢9名で清水町的場の水田でザリガニ採りを行いました。この場所は、清水町役場企画課の山本さんのご紹介によるものです。

久しぶりのザリガニ採りに懐かしむ社会人チームに対し、高校生のメンバー4人は真剣そのもの。次々とバケツにザリガニを集めていきました。彼らの頼もしい働きのおかげで、たくさんのザリガニを捕獲することができました。

その後、捕獲したザリガニを山一金属に持ち帰り、炭酸水で締め、泥を取り、煮て、殻と身に分け、炒めてミール(検体)にし、成分分析に出す作業を行いました。この作業には、加藤先生のご家族も途中から参加し、小さな助っ人の協力も得て、約550gの検体が完成しました。

この分析結果に基づき、プロジェクトが次に進むべき道が決まります。結果が出るまでに2〜3週間かかる予定です。

7.ザリガニミールの再作成に挑戦、サーモンの餌としてさらなる努力を重ねる

日大三島高校「夢創造部 やってみる課」のメンバーが、2回目のザリガニミール作りに挑戦しました。前回作成したミールの成分分析結果に問題がなかったことを受け、今回は10kgのザリガニを処理する大規模な作業に取り組みました。

この作業は非常に大変で、約3ヶ月分のサーモンの餌を確保するためには、相当な量のザリガニを処理する必要があります。多くのメンバーが参加し、気合いと根性でこの難題に挑みました。

ザリガニの身が主に餌として使用される一方、殻はカルシウムが多く、餌には不向きであるため、除去する必要があります。今回、10kgのザリガニから得られたミールはわずか575g。非常に少量であり、目標達成への道のりはまだまだ遠いことが実感されました。

しかし、夢を実現するための努力は続きます。

8.静岡市の「富士見工業株式会社」を訪問、ザリガニ殻を農業用肥料に活用する新たな可能性を模索

日大三島高校「夢創造部 やってみる課」のメンバーが、静岡市にある「富士見工業株式会社」を訪問しました。富士見工業は堆肥業界の第一人者として知られ、農業資材の可能性を開拓している先進的な企業です。同社の代表である山本正信様は、今春に「黄綬褒章」を受章された、業界でも著名な人物です。

今回の訪問は、ザリガニの殻をどのように活用するか悩んでいた際、同社の山本縁さんにご提案いただいたことがきっかけで実現しました。ザリガニの殻はカルシウムが多く、サーモンの餌には適さないため、その利用方法を模索していたところ、農業用肥料としての可能性が浮上しました。富士見工業様のご協力のもと、水産業(サーモン)と並行して農業(肥料)での共同研究を進めて参ります。