山一金属株式会社は株式会社UACJと、使用済飲料缶(以下、「UBC」(Used Beverage Can))の加工処理に関する合弁契約書を3月6日に締結しました。
アルミ缶水平リサイクル促進を加速させるために新合弁会社を設立し、UBCの回収からアルミ缶由来のペレットまでのサプライチェーンを新たに構築します。これにより国内のUBC使用量を増やすことが可能になり、SDGsの促進や、CAN to CAN率の向上につながります。新合弁会社は、2025年4月に稼働開始する予定です。
このサプライチェーンにおいて、山一金属はUBCの原料調達と技術提供を行い、UACJは新合弁会社に設備を設置します。この処理設備では、UBCを破砕・選別・焙焼して、塗料を飛ばしたアルミ缶由来のペレットと呼ばれるチップが精製されます。その後、ペレットは溶解・鋳造・圧延の工程を経て再びアルミ缶材となります。
山一金属は、使用済みアルミ缶を再びアルミ缶とする水平リサイクルを加速させることで、飛躍的なCO2削減と産業廃棄物の削減を目指します。そして地球上の様々な環境、社会問題を解決するためこれからも邁進していきます。
■新合弁会社概要
・社名:未定
・所在地:UACJ福井製造所内(福井県坂井市)
・代表者:未定
・資本金:1億円
・出資比率:UACJ60%、山一金属40% ・従業員数:約50名(予定)
■新リサイクルシステム
・稼働開始:2025年4月予定
UACJについて
グローバルに事業を展開する日本発の総合アルミニウムメーカーであり、「素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する」ことをグループ企業理念として掲げています。グループ内には板、自動車部品、押出、箔、鋳鍛、金属加工の6つの事業を持ち、幅広い産業分野にアルミニウム素材を供給している。2022年3月期の売上高は7,829億円、従業員は全世界で約9,600人。